01.長寿命・高価値Body

耐久性や性能をしっかりと確保した「長寿命・高価値Body」

  〜性能は高いレベルで担保する〜

びおハウスH躯体の解説

屋根構面
この屋根は、置屋根です。置屋根はしっかりボディと緊結されています。屋根とボディの間に通気層があり、夏の日射熱を棟から逃がします。

屋根断熱
分厚く蓄熱量の高い、木の繊維断熱材を基本仕様とします。夏の日射による輻射熱が部屋に入るのを防ぎます。

棟換気
排気と排熱を行います。

深い軒の出
夏の日射を遮り、雨が壁や窓にあたるのを防ぎます。


窓の断熱・遮熱性能のグレードは、地域の気候や建物の方位によって選びます。太陽熱を床に蓄熱するダイレクト・ヒートゲインも省エネに有効。

耐力壁
耐力壁は、外周壁に集約されており、室内に設けません。部屋の構成上、耐力壁の影響を受けないので、自在な室内展開が可能です。

大黒柱(芯柱)
柱は、原則、大黒柱1本。大きな家の場合は2本用いることがあります。

床構面(水平構面)
しっかりと床組を組まないと、下図のような歪みが生じます。太い梁と構造用合板(またはJパネルなどの面材)によって剛性を得ます。

通気層
躯体と外壁との間に通気層を設け、呼吸する家にします。

基礎
基礎は4周(下図参照)だけで、室内の部屋の構成と切り離されています。基礎断熱は、しっかり行います。

Hシリーズの基礎

びおハウスHシリーズの基礎

ヘッダー工法
ヘッダー工法

4周のみの立ち上がりでも、しっかり強度を確保している。床下空間の空気流れも良い。(床下に、ヘッダー工法の配管・配線を配します。)

一般的な基礎

一般的な基礎

部屋の構成に沿って立ち上げて強度を確保しているため、リフォームが困難になり、空気流れも阻害される。

100年生き続けるボディを造ります

Hシリーズのシェルターは、強靭な骨格と、厳しい気候に耐えられる皮フを持った、長寿命で、高価値なボディ(躯体・本体。車でいうと車体、洋裁でいうとドレスフォーム)です。

外皮は、着せ替え人形のように

ボディは丈夫であっても、建物の外皮(壁と屋根/つまり衣服や帽子)は、色褪せたり、朽ちたりします。
たとえば太陽光発電の説明書を見ると、その寿命は25年前後と記載されています。仮に、もう少し持ったとしても100年の寿命はありません。瓦も鉄板屋根も、割れたり、錆びたりします。外皮が寿命に達したら、違う衣服を用意し、着せ替えてあげればいいのです。
コンバージョンできる家

変わらないしつらえとしてのボディ

建物は、時間経過の中で取り換えなければならないものと、ずっと生き続けるものがあります。ちゃんと造られた建物躯体は、100年は持ちます。保持できない部位や設備などは、寿命を見計らいながら、適宜、更新を図って行くことです。その前提となるのは、躯体そのものが長寿命で、高価値のものであるかどうかです。しかしそれは、ただ筋肉マンのような建物であればいい、ということではありません。

容易に更新できるよう、造り方に工夫のある、仕組みが必要です。たとえば、内部に立ち上がり基礎を持たないこともその一つです。今までの基礎は、部屋の構成に合わせて立ち上がり、その上部には、内部の耐震壁と管柱が林立していました。家族や生活に変化が生じても、耐震上、変えようがありませんでした。

Hシリーズ、ボディの基本

1.地震等の災害につよく、壊れない家【耐震等級3】
耐震等級は、数百年に一度発生する地震(東京では震度6強から震度7程度)の地震力に対して、建物が倒壊、崩壊しない性能を表わします。等級1は建築基準法と同等。等級2はその1.25倍、等級3は1.5倍の地震に対抗できる性能をいいます。
Hシリーズは、基礎の立ち上がりを廃した上で、等級3をキープします。

2.低体温症や、熱中症に罹らない家【HEAT20 G1グレードを目安に】
平成28年省エネ基準は、全国に8つの地域区分を設け、それぞれに基準値を設定しています。しかし実際のところ、この基準は充分な断熱性能とは言えません。
Hシリーズでは、HEAT20 G1グレードを目安に、コストパフォーマンスと地域性を考えて断熱します。断熱性能だけが全てではありませんが、とても大事な指標のひとつです。
参考:
外皮平均熱貫流率の基準値とHEAT20
※地域区分については、国土交通省・経済産業省より発表されている資料をご参照ください。

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