03.だから、売ることもできる
家は、固定資産と言われる。けれど事実上、 日本の家の平均寿命は30年なので、固定資産とは言えない。 笹舟みたいで、実に儚い、呆気ない。 この際、家を、償却資産と考えたらどうか? 100年で償却するという、超ロング思考で行こう! 高い性能がキープされ、可変できる家なら、買う人もいる。 ずっと住み続けたいけど、高く「売る」こともできる家の方が安心する。
日本人は、そこに一生住み続けることを考えて家を建てる、と言われます。しかし、家の平均寿命は30年に届きません。家族制度の変容が著しく、何が、どう変わるのか不確実です。備えあれば憂いなし、あらゆることを想定し、手立てを講じておくことです。
前もって、「売る」こともできる家にしておくことだ、というのが、私たちの知恵です。別に売らなくていいのです。先手を打ってリスク回避を考え、それに沿って家づくりを計画しておくのです。町の工務店は、家守りを業とします。いつでも住み易いよう家を直し続けることと、事あればお役に立つ存在でいるのが、私たちの備えでありたいと念じています。
00.100年住み継ぐ家 01.長寿命・高価値Body 02.多様なプランと変更を叶える
04.限りある予算で実現するために 05.風景をつくる 06.できるだけ自然のチカラで快適に
07.自由度の高い納得の構造 08.家は記憶でもある 09.平凡ということの非凡